神奈川県横浜市の外車専門自動車整備工場、株式会社タッキードです!

今回は車検でご入庫いただいたフォルクスワーゲン ポロの整備内容をご紹介します。コンパクトながら質感の高い走りが魅力のポロは、コンパクトカーの中でも足回りや電子制御の精度が高く、細部までしっかりとした点検が欠かせません。

今回はABS警告灯の原因究明とABSスピードセンサーの交換、フロントスタビライザーリンクの交換、エアーエレメント・A/Cフィルターの交換などを実施しました。あわせてヘッドライトの検査不合格への対応も行っていますので、詳しくご紹介していきます。

ABS警告灯の原因究明とABSスピードセンサー交換

ご入庫時、ABS警告灯が点灯している状態でした。警告灯が点灯したままでは車検に通すことができないため、まずは診断機でエラーコードを確認したところ、20個以上のコードが記録されている状態でした。

その中でABSに関連するエラーはABSスピードセンサーの異常によるものと判明しました。ABSスピードセンサーは車輪の回転speedを検知し、急ブレーキ時の車輪ロックを防ぐABSシステムの重要な部品です。センサーが故障すると正しい制御ができなくなり、滑りやすい路面での制動力が不安定になる恐れがあります。

今回は前後のABSスピードセンサーを交換しました。センサー交換後に再度ECUを診断し、ユニット本体に故障がないかを確認しています。センサー不良の可能性はこれで解消されましたが、今後同様の警告灯が出る場合はユニット本体の点検が必要になることもあります。

クーラント補充と圧力テスト

フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?

クーラント液がMIN(最小限度値)まで減少している状態でした。下廻りを点検しましたが水漏れの形跡は見られなかったため、規定量までクーラントを補充しています。

補充後にはサブタンクキャップの清掃と圧力テストを行い、冷却システムに異常がないかを確認しました。ウォーターホースも目視で確認し、劣化やひび割れがないことをチェックしています。クーラントは冷却効果だけでなく防錆効果も担っているため、量が減った状態を放置するとオーバーヒートのリスクが高まります。

エアーエレメント交換

フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?

エアーエレメントはエンジンに取り込む空気を清浄化するフィルターですが、点検の結果かなり汚れが進んでいる状態でした。この汚れ具合ではクリーニングでの対応は難しく、交換での対応となりました。

汚れたフィルターを使い続けると、エンジンへの吸気効率が落ち、燃費や出力の低下につながります。交換にあわせてエアーエレメントケース内の清掃も行い、清潔な状態を保てるようにしています。

A/Cフィルター交換

エアコンフィルターについても、交換された形跡が見られなかったため今回交換しています。エアーエレメントの汚れ具合から、エアコンフィルターも同様に汚れが進んでいることが想定される状態でした。

フィルターが詰まった状態で使用を続けると、空気を吸い込む際の抵抗が大きくなり、エアコンのブロアモーターに負荷がかかります。負荷が続くとモーターの焼き付きなど、思わぬ故障につながる恐れがあるため、定期的な交換が大切です。ケース内の清掃もあわせて行いました。

フロントブレーキパッド・リヤブレーキパッド

フロント・リヤともにブレーキパッドを点検しましたが、いずれも残量6mmと十分に残っている状態でした。リヤのブレーキローターの摩耗についても、現時点で問題はありませんでした。

今回は交換の必要はなく、点検のみで良好な状態を確認しています。

ブレーキオイル交換

ブレーキオイル交換パッケージを実施し、交換後にはテスターを使用して最終確認を行いました。ブレーキオイルは吸湿性があるため、使用しているうちに徐々に水分が混入していきます。

水分量が増えると沸点が下がり、気泡が発生しやすくなることでブレーキの効きが不安定になる恐れがあります。今回の交換により、正常な状態であることを確認できました。

フロントスタビライザーリンク交換

フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?

フロントスタビライザーリンクは左右ともに点検の結果、グリス漏れやブーツの破れは見られませんでしたが、経年劣化により内部の関節部分が削れてグラグラの状態になっていました。触ってみても抵抗がほとんどなく、スタビライザーリンクとしての機能を果たせていない状態でした。

スタビライザーリンクは走行中の車体のロールを抑え、直進安定性やコーナリング性能を支える重要な部品です。このまま放置すると走行中に異音(コトコト音)が発生するようになり、さらに劣化が進むと操縦安定性にも影響が出てしまいます。

今回は左右ともに交換し、あわせてハブ・ホイール接合部とスタビライザー接合部の清掃も行いました。こうした下地の清掃作業も、異音や部品の固着を防ぐために大切な工程です。

ヘッドライトの検査対応

フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?

車検の初期測定でヘッドライトが検査不合格となりました。特に右側のヘッドライトは焦点が安定しない状態で、光軸調整だけでは対応が難しい状態でした。

ヘッドライトレンズを磨いたところ、合格ラインまで調整することができました。レンズの黄ばみや汚れが光の屈折率を変化させ、焦点が合わなくなっていたことが原因と考えられます。

今回はレンズ磨きによって車検に通る状態まで改善できましたが、経年劣化によるレンズの黄ばみは今後再発する可能性もあります。視界の安全性にも関わる部分ですので、今後も定期的な点検をおすすめします。

ハイマウントストップランプ(LED)交換

ハイマウントランプのLEDを交換しました。保安基準を満たすランプ類は車検の重要な確認項目のひとつであり、球切れや点灯不良があると車検に通らなくなるため、しっかりと交換対応を行っています。

バッテリーの状態確認

フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?
フォルクスワーゲン ポロ 車検整備|ABS警告灯の原因は?

バッテリーテスターで測定したところ、ご入庫時は充電量が低い状態となっていました。ただ再測定を行った結果、バッテリー自体の状態には問題がないと判定されています。

今回はバッテリー交換の必要はなく、リフレッシュ充電での対応となりました。リフレッシュ充電は、バッテリー内部にたまった硫酸鉛の結晶(サルフェーション)を除去し、充電性能を回復させる充電方法です。バッテリーを長く使うためにも、こうした定期的なメンテナンスが役立ちます。

サービスメンテナンスリセット

整備完了後にはサービスメンテナンスリセットを行いました。フォルクスワーゲン車はメンテナンス時期を管理するシステムを搭載しているため、整備内容に応じてこのリセット作業を行うことで、車両側の管理表示も正しい状態に更新されます。

下廻りも点検し、問題ありませんでした。

輸入車のメンテナンスはタッキードにお任せください!

株式会社タッキードは神奈川県横浜市を拠点とする外車専門の自動車整備工場です。輸入車ならではの構造や電子制御の知識を活かし、安心・安全なカーライフをサポートしております。

今回もご愛車を安心してお乗りいただけるよう、丁寧な点検と整備を心がけました。最後までお読みいただきありがとうございました。車検や整備に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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