ブログ2025年4月22日
車名 | ベンツ W204 |
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症状 | 車検整備 |
フロントスタビライザーリンク、前後ブレーキパット交換、オイル漏れ修理 | 作業内容 |
今回、車検にてご入庫いただきました。
1. 車両状況
車検時の点検の結果、以下の状況が確認されました。
- フロントスタビライザーリンク: 左右ともにボールジョイント部にガタつきが認められ、特に右側はグラグラとした状態でした(動画にて確認)。
- フロントブレーキパッド: 残量が著しく不足しており、センサーが作動しブレーキ警告灯が点灯していました。ローターへの損傷も懸念される状態でした。
- リアブレーキパッド: フロント同様に、残量が少ない状態でした。
- 前後ディスクローター: 摩耗と錆が確認されました。
- エンジンオイル漏れ: エンジン下部を中心にオイル漏れが確認されました。
2. 整備内容
上記車両状況に基づき、車検整備と合わせて以下の整備を実施いたしました。
- フロントスタビライザーリンク交換: 左右のフロントスタビライザーリンクを新品に交換いたしました。これにより、走行安定性の回復を図ります。
- 前後ブレーキパッド交換: フロント・リア共に低ダストタイプのブレーキパッドに交換いたしました。これにより、ホイールの汚れを軽減し、快適な制動フィーリングを実現します。
- 前後ディスクローター交換: フロント・リアのディスクローターを新品に交換いたしました。ブレーキパッドとの同時交換により、最適な制動性能を発揮させます。
- エンジンオイル漏れ修理:
- オイル漏れ箇所を特定するため、詳細な点検を実施いたしました。
- 今回は、オイルシーリング剤(モチュール 8100 ロングライフ推奨)を使用し、漏れ箇所のシール処理を行いました。
- エンジンオイル(モチュール 8100 ロングライフ)とオイルエレメントを交換いたしました。
3. 整備結果
上記の整備作業を実施した結果、以下の効果が確認されました。
- 走行安定性の回復: フロントスタビライザーリンクの交換により、走行時の不安定感が解消され、スムーズなハンドリングが回復しました。
- 制動力の回復と向上: 前後ブレーキパッドとディスクローターを新品に交換したことで、安定した制動力を確保し、より安全な走行が可能になりました。低ダストタイプにより、ホイールの汚れも軽減されます。
- オイル漏れの抑制: オイルシーリング剤の塗布とエンジンオイル、オイルエレメントの交換により、オイル漏れが抑制されました。今後の経過観察が必要です。
- 車検適合: 上記整備により、車検の基準を満たす状態となりました。
4. 特記事項
- フロントスタビライザーリンクのボールジョイント部の劣化は、走行距離や経年劣化により発生しやすい不具合です。早期の交換が走行安全性に繋がります。
- ブレーキパッド、ディスクローターは定期的な交換が必要です。特にディスクローターは、パッド交換の際に同時に点検し、摩耗が進んでいる場合は交換を推奨いたします。低ダストパッドは、ブレーキダストの低減に効果がありますが、制動力や耐久性は製品によって異なります。
- オイル漏れの原因は特定できましたが、再発の可能性もございます。定期的なオイル量のチェックと、気になる症状があれば早めの点検をお勧めいたします。
5. 今後の推奨事項
- 定期的なオイル量の点検をお願いいたします。
- 次回の車検時、または12ヶ月点検時に、再度オイル漏れの状況を確認することをお勧めいたします。
- ブレーキパッドの摩耗状態についても、定期的な点検をお勧めいたします。