神奈川県横浜市の外車専門自動車整備工場、株式会社タッキードです!
今回は車検でご入庫いただいたMINIの整備内容をご紹介します。コンパクトなボディに詰め込まれたキビキビとした走りを、これからも安心して楽しんでいただけるよう、必要なメンテナンスを行いました。
今回はフロントブレーキパッド・ローターの交換、バッテリー交換、エアコンガスチャージなどを実施しています。ブレーキやバッテリーは摩耗・劣化がかなり進んでいる状態でしたので、詳しくご紹介します。
エンジンオイル・オイルエレメント交換
エンジンオイルとオイルエレメント(オイルフィルター)を交換しました。使用したオイルはFUCHS GT1ロングライフで、BMWやアウディなど幅広いメーカーの承認を得ている高性能オイルです。
今回はフラッシングも合わせて実施しています。フラッシングとはオイル交換前に洗浄剤でエンジン内部の汚れを落とす作業で、ロングライフオイルの性能をしっかり発揮させるために効果的です。
エレメントの接合部も清掃し、オイル漏れやにじみが起きないよう丁寧に組み付けています。
ブレーキオイル交換
専用テスターで水分混入率を測定したところ、要交換の数値が確認されたため交換を行いました。ブレーキオイルは吸湿性があり、使用しているうちに徐々に水分が混入していきます。
水分混入率が高くなると気泡が発生し、ブレーキペダルの効きが不安定になる恐れがあります。メーカー指定では1年ごと、最低でも2年ごとの交換が推奨されています。
交換後はテスターで最終確認を行い、正常な数値であることを確認しました。
クーラント補充・圧力テスト
クーラント液がMIN(最小限度値)まで減少していたため、規定量まで補充しました。下廻りを確認しましたが水漏れの形跡は見られませんでした。


クーラントが減る原因としては自然蒸発や微小な漏れが考えられるため、補充後に圧力テストを実施し、漏れが無いことを確認しています。サブタンクキャップも清掃し、密閉性を保てるようにしました。
ウォーターホースについても目視で確認し、劣化やひび割れがないことをチェックしています。
エアーエレメント交換
エンジンに取り込む空気を清浄化するエアーエレメントを交換しました。取り外した状態ではかなりの汚れが確認され、しばらく交換されていなかったことがうかがえました。

エアーエレメントが汚れて目詰まりすると、エンジンに送られる空気の量が不足し、燃費や出力の低下につながる恐れがあります。ケース内部の清掃も合わせて行い、新しいフィルターを気持ちよく使える状態にしています。
A/Cフィルター交換
内気側のA/Cフィルター(エアコンフィルター)を交換しました。エアーエレメントの汚れ具合から、こちらも同様に汚れが進んでいることが予想され、交換した形跡も見られなかったため実施しています。
フィルターが詰まると空気を取り込む際の抵抗が大きくなり、風を送るブロアモーターに負荷がかかります。負荷が続くとモーターの焼き付きなど故障の原因になるため、定期的な交換が大切です。
ケース内部の清掃も併せて行い、清潔な状態を保てるようにしました。
フロントブレーキパッド・ローター交換
フロントブレーキパッドの残量を確認したところ、残り1.6mmとかなり少ない状態でしたので交換しました。

ブレーキローターにも「耳立ち」と呼ばれる段差が確認されました。これはパッドが当たる面だけが削れて薄くなり、当たらない外周部分だけが残ってリング状の段差になる現象です。

耳が大きくなるとブレーキ時にパッドの角が当たり、鳴きや異音の原因となるため、フロントブレーキローターも2台分交換しています。パッドセンサーやその端子清掃、キャリパー各部やスライドピンの清掃、ハブ・ホイール接合部の清掃、バックプレートのクリアランス調整も行いました。こうした下地の作業がブレーキ鳴きや偏摩耗の予防につながります。
バッテリー交換
バッテリーテスターで計測したところ、健全性0%・充電量68%という結果で、総合判定も要交換となりました。早期交換が必要な状態でしたので交換を行っています。



電極接合部の清掃も行い、通電電圧をバッテリーテスターで確認しています。MINIはバッテリー交換後にコンピューターへ新しいバッテリーの情報を認識させる必要があるため、交換後にテスターでのリセット作業を行い、正しく作業を完了させました。
エアコンガスチャージ
エアコンの効きが弱くなっていたため、ガスチャージを実施しました。テストでガスを注入したところ冷え始めることが確認できたため、規定量まで注入し合計3.0本分のガスを補充しています。
エアコンガスは走行や経年で自然に少しずつ減少していくため、効きが悪いと感じた際は残量確認が必要です。今回は目立った漏れは見られませんでしたので、規定量のチャージで対応しています。
ドアミラー修理
ドアミラー本体・カバー(左側)を中古品にて交換し、ミラーカバーの塗装も行いました。走行に直結する部分ではありませんが、視認性や外観に関わる部分ですので、しっかりと仕上げています。
タイヤ点検
タイヤの残量を確認したところ、フロント3.5mm、リヤ4.7mmといずれも良好な状態でした。今回は交換を行わず、次回以降の点検で継続して確認していきます。
ヘッドライト光軸調整
ヘッドライトの光軸・光量検査を行いました。車検の不合格ラインではありませんでしたが、正しい位置からずれていたため調整を行い、基準値に正確に合わせています。

光軸がずれていると対向車への眩惑や、夜間走行時の視認性低下につながるため、車検時にはあわせて確認しておきたい項目です。
サービスメンテナンスリセット
各整備の完了後、サービスメンテナンスリセットを行いました。MINIは各種メンテナンス作業の履行をコンピューターが記録しており、作業後にリセットすることで次回のメンテナンス案内が正しく表示されるようになります。
下廻りも点検し、問題ありませんでした。
輸入車のメンテナンスはタッキードにお任せください!
株式会社タッキードは、神奈川県横浜市を中心に輸入車の整備・車検を専門に手掛けている自動車整備工場です。国産車とは異なる構造やメーカーごとの特性を理解したスタッフが、一台一台丁寧に点検・整備を行っております。
今回のMINIも、ブレーキやバッテリーなど安全に直結する部分をしっかりと整備し、安心してお乗りいただける状態に仕上げることができました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。輸入車のメンテナンスでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
株式会社タッキード



