神奈川県横浜市の外車専門自動車整備工場、株式会社タッキードです!
今回は車検でご入庫いただいたポルシェ911の整備内容をご紹介します。911ならではの精密な走行性能を維持するためには、細部にわたる点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
今回はエンジンオイル交換、ブレーキオイル交換、バッテリー交換を中心に整備を行い、特にバッテリーは健全性の大幅な低下が確認されたため早期交換をご提案・実施しました。
エンジンオイル・オイルエレメント交換
エンジンオイルとオイルエレメントを交換しました。使用したオイルはFUCHS GT1ロングライフで、ポルシェをはじめ複数の輸入車メーカーで承認を取得している高性能オイルです。
今回はフラッシングも合わせて実施しています。フラッシングとは新しいオイルを入れる前にエンジン内部を洗浄する作業で、ロングライフオイルの性能を十分に発揮させるために効果的です。
エレメント接合部の清掃も行い、オイル漏れなどが起きないよう丁寧に組み付けを確認しています。
ブレーキオイル交換

専用テスターでブレーキオイルの水分混入率を測定したところ、要交換の数値が確認されたため交換を行いました。水分混入率が3%で要交換、3%以上で即時交換という基準があり、今回はその基準に該当していました。
ブレーキオイルは吸湿性があり、使用しているうちに水分が混入します。水分が多くなると気泡が発生し、ブレーキの効きが不安定になる恐れがあるため注意が必要です。
メーカー指定では1年ごと、最低でも2年ごとの交換が推奨されています。交換後はテスターで最終確認を行い、正常な状態であることを確認しました。
エアコンフィルター交換
内気側のエアコンフィルターを交換しました。あわせてフィルターケース内の清掃も行っています。
フィルターが詰まると空気の吸い込みに抵抗が生まれ、送風を担うブロアモーターに負荷がかかります。負荷が続くとモーターの焼き付きなど故障につながる恐れがあるため、定期的な交換が大切です。
バッテリー交換


バッテリーテスターで計測したところ、健全性25%、充電量35%という結果が出ました。電圧は12.12Vありエンジン始動自体は可能な状態でしたが、総合判定は要交換となっていました。
健全性25%とは、新品時と比べて蓄えられる容量がわずか4分の1程度しかないということです。ここまで低下すると再充電による回復は難しく、早期の交換が推奨される状態でした。
電極接合部の清掃を行ったうえで新しいバッテリーを取り付け、通電電圧をテスターで確認しました。交換後にはバッテリーテスターでリセット作業も実施し、正常に認識されることを確認しています。
サービスメンテナンスリセット
整備作業の完了に合わせて、サービスメンテナンスリセットを行いました。ポルシェはメンテナンス時期を車両側で管理しているため、作業後にリセットすることで次回のメンテナンス案内を正しく表示させることができます。
舵取り装置・緩衝装置・制動装置の点検
舵取り装置及び緩衝装置の点検・調整・締付、制動装置及び動力伝達装置の点検・分解・調整を行いました。あわせて保安装置の点検・調整、トーイン点検も実施しています。
フロント・リヤともにブーツの切れなどはなく、足回りは異常ありませんでした。こうした細やかな点検が、走行時の安定性や安全性の維持につながります。




タイヤ・ブレーキパッドの点検
タイヤ残量はフロント左5.3mm・右5.2mm、リア左5.4mm・右5.5mmで異常ありませんでした。ブレーキパッド残量もフロント左右11mm、リヤ左右7.5mmと十分な残量が確認できています。
ヘッドライト光軸調整

ヘッドライトの光軸が左右でばらけていたため、正しい位置に調整しました。調整前は右186cd・左245cdでしたが、調整後は右214cd・左344cdと大幅に向上しています。
光軸がずれていると対向車への眩惑や自車の視界不良につながるため、車検時にはしっかりと確認・調整すべき項目です。
下廻りも点検し、問題ありませんでした。
輸入車のメンテナンスはタッキードにお任せください!
株式会社タッキードは、神奈川県横浜市を拠点とする外車専門の自動車整備工場です。ポルシェをはじめとした輸入車特有の構造や電子制御にも対応し、確かな技術で安心のカーライフをサポートいたします。
今回もご入庫いただき誠にありがとうございました。今後も愛車を安全・快適にお乗りいただけるよう、丁寧な整備を心がけてまいります。
株式会社タッキード



